鉄路を駆ける日々

日本全国鉄道旅行を楽しむ乗り鉄ブログ。乗車記・乗車テクニック・鉄道ニュースなど。時々飛行機も。

【鈍行19時間超】東京〜小倉間同日乗継の限界旅【青春18きっぷ2019夏】

東京から1日中普通列車に揺られ続けて暴力団とヤンキーの街・北九州まで…

憧れの青春18きっぷの頂点を極める旅、行ってきました!

行程

ここまで書いてあるとおり、途中に乗り換えの余裕などほぼ無いに等しい。つまり一度のミス、一度の遅延が命取りなのだ。

1.長津田4:54→東神奈川5:17(横浜線[各駅停車]東神奈川行/E233系6000番台)

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いきなりタイトル詐欺。。まあこのために東京駅で夜明かしする気にはなれないし隣は東京都だし時間は変わらないからゆるしてね(なお距離は10km近く縮む模様←)。

日曜の始発にもかかわらず車内はなかなかの混雑。こんな時間なのにキャリーバッグを持って新横浜で降りていく集団がいたんですが、まだ新幹線の改札も開いてない時間に何処に行くんですかね…もしかしてリムジンバス?

 

2.東神奈川5:18→横浜5:20(京浜東北線[各駅停車]大船行/E233系1000番台)

言うまでもなく最短時間の乗車。

 

3.横浜5:28→小田原6:21([普通]小田原行/E231系近郊型)

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ここから正規ルート^^;

一応横浜でも座れたが、号車によってはそこそこ立ちが出ていた。横浜で入れ替わりがあるので川崎までに乗れるならそれに越したことはないだろう。そしてここから最低でも名古屋くらいまでは共に行動するであろう”剛の者”と遭遇するので、小田原や熱海の乗り換えを見て頼れるプロフェッショナルを見つけておくと今後の乗り換えで有利かも。

※(今後のチャレンジャー向けのワンポイント*1 )次の熱海行きの先頭は5号車付近。11両目以降やグリーン車より前に乗ってても恐らく間に合うが、朝から疲れるので真ん中が無難。

 

4.小田原6:22→熱海6:45([普通]熱海行/E233系3000番台)

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2019年の初日の出(根府川駅構内)

1日2本のレアな5両編成でした!(←何も嬉しくない)

相模湾のすぐ横を走る区間として有名で、このように美しい日の出を見ることができ…なかった…

なんかアレですね、臨戦態勢の"らしい"18きっぱーが目立ちはじめたのはこのあたりからだったような。

※階段に近いのは1号車と3号車の前寄り(?)

 

5.熱海6:49→浜松9:18([普通]浜松行/313系2500番台)

さようならJR東日本。こんにちはJR東海。

階段を駆け上がる先頭集団の後を追ってゆっくり乗り換えると、浜松までの2時間半を過ごす列車は前が313系、後ろが211系のオールロング6両編成だった。そこそこ長めだったので余裕で座れたが、途中の沼津からはずっと立ち客の出るほどの混雑であった。某ニュースサイトによると寝るのに最高だそうが、残念ながら実際には全く寝るのに向かない。端っこの席を取れたとしても仕切りが低すぎてもたれかかることはできなかった*2し、前に突っ伏すと早くも身体を痛める可能性が高く、かといって後ろの窓にもたれても支えが無く隣に衝突してしまう。これだから静岡は…

※浜松で確実に座りたいなら3号車以降に乗っておくべき。対面乗り換えなので階段に邪魔されない4号車あたりが最適か?

※1号車にトイレがあるので前の方が良い。

 

6.浜松9:24→豊橋9:57([普通]豊橋行/313系2000番台)

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静岡のヌシ(浜松駅)

ここまでは6両だったものが一気に3両になったのでかなり混雑していたが、浜松で降りる客と乗り換えの客、さらに後続の直通新快速待ちの乗客が交錯していただけで実際には真ん中の車両なら座れた。ここで常時股を大きく広げて2席分占領しようとする大男に出会った。彼とはこの後大阪あたりまで行動を共にすることとなるが、全ての列車でそんな感じだった。。。

 

7.豊橋10:02→大垣11:32([新快速]大垣行/313系300番台)

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名古屋には名鉄が先の到着です(豊橋〜蒲郡間)


静岡県に別れを告げて名古屋近郊に入る。普段は階段を急がされる豊橋だが、今回は珍しく向かい側からの発車だった。この旅初の転換クロスに座れて一安心。豊橋から既に立ち客が出ていて、刈谷から名古屋まではこの旅一番の混雑となった。とにかく転換クロスは座れれば天国、立てば地獄。首都圏にはふさわしくないのだ。

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はじめて関西の香りを感じられる場所(金山〜名古屋間)

※ここで座れないと辛いので、同発の名鉄*3に浮気して先行し、金山でこの新快速に戻って名古屋駅で空いた席を狙うのもありかも。後ろ2両は特別車なので移動が大変だが、前の2両まで到達できればかなりガラガラな車内で寛げるはずだ。金山までは1,110円*4。もちろん名鉄が遅れたら終わりだが…

※平日は快速も8両編成なので余裕らしい。

 

8.大垣11:42→米原12:17([普通]米原行/311系)

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鉄道の街大垣

一応難所らしい関ヶ原。大垣駅は今日も混雑していて、ダッシュしないというより人が多すぎてダッシュできない状態だった。やっぱり客のモラルというより構造が駄目だよなぁとまた思ってしまったが、どうしようもないらしい。

18期間中は運用が変わっているのか311系に当たった。もとから座るつもりはなかったのでゆっくり移動し、1号車の壁際に陣取って英文を読んで過ごした。

※どこに乗ってても新快速に座れないことはほぼ無いだろう。ただ9号車以降は米原始発ではない上、運転台があって前の方の空席に行けないので、大垣から前の方に乗っておくべき。

 

9.米原12:20→姫路14:47([新快速]姫路行/223系2000番台)

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なんか遅れてるらしいですね(大阪駅)

さようならJR東海。こんにちはJR西日本。あと12時間ほどお世話になります。

新快速は北陸線からの直通だったが、それでも座席は選び放題*5で、ここまでの混雑が嘘のようだった。やはり12両編成の輸送力は偉大。そして特急並みのスピードで飛ばしてくれるのは良いが、時々不安になるような揺れが見受けられた。

この列車の少し前に踏切で車が立ち往生していたようで、幸いにも直接の影響は受けなかったものの、快速が15分も遅れていたために三ノ宮と神戸で連続して快速と対面接続する珍事が起きた。少しの遅れでも命取りとなるので危ないところだった。

※5号車に乗っておけばロスタイムなくえきそばを食べられる

 

10.姫路15:03→相生15:24([普通]播州赤穂行/223系1000番台)

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唯一のまともなメシ(姫路駅)

姫路は距離的にも時間的にもだいたい折り返し地点。とりあえず15分「も」あるので昼食に姫路名物の「えきそば」(≠駅蕎麦)を頂いた。和風出汁と中華麺の奇妙な取り合わせだが、何故かまた食べたくなってしまう味だ。おいしゅうございました。

乗り換え時間は全てえきそばに費やしてしまったので先を急ぐ。5分前に遅れていた列車が行ったばかりで、かつ8両も繋がっていたのに座席が埋まる程度には混んでいた。ということは次の乗り継ぎは…?

 

11.相生15:25→尾道17:56([普通]糸崎行/115系)

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そろそろ眠くなってくるころ(上郡〜三石)

 

ここからが東の関ヶ原と並ぶ(混雑面での)難所、船坂峠区間。車両は223系の8両編成から半分の115系4両に減り、岡山まで立ちっぱなしの人も居たようだ。個人的に115系といえばグンマーを走るボックスシート、そして「ドアは手で開けてください」のイメージだったのだが、流石は超都会岡山の輸送を担うだけあって、ふかふかの転換クロスとドアボタン付きの新型車両(当社比)で、しかも自動放送(なお鳴らすのは車掌の模様)まで付いていた。

その日本一の超都会岡山では“一般客”が総入れ替えとなり、最早別の列車の様相であった。ひとつ気になったのは、岡山県に入るとモンスターエナジー(しかも限定品の500mlバージョン)を片手に乗ってくる客がにわかに増えたこと。岡山県民はそんなにエナジーを欲しているのだろうか??Unleash the beast!!

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とうとう晴れてくれなかった(東尾道〜尾道)

 

12.尾道18:06→糸崎18:14([普通]三原行/115系)

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末期色で行く末期的行程(尾道駅)

 

相生からの列車でそのまま糸崎まで行けるのだが、周りに何も無いことに定評のある糸崎に30分も滞在しても仕方がない*6ので尾道で途中下車。糸崎を過ぎると小倉まで乗りっぱなしなので何か買いたかったが、セブンで広島土産を買ったら時間切れ。18きっぱーには海を愛でる暇も新駅舎を愛でる暇もない。

 

13.糸崎18:29→徳山21:57([普通]徳山行/227系)

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人の気配が感じられない糸崎駅前

糸崎ではやはり前評判の通りセブンイレブンしかなく、結局他の18きっぷ勢と共に唐揚げ棒とおにぎりというベタな飯を買った。

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遂に広島圏へ!(糸崎駅)

 

ここからの列車はだいたい岩国までのところ、この1本だけは何故か徳山まで行く。糸崎から徳山まではなんと184kmもあり、新快速に次いで長い距離を乗ることとなった。また広島を通る列車は全て最新の227系に統一されており(実話)、この列車も例外ではなくカープ色である。つまり貴重な227系の徳山乗り入れ運用なのだ。

次の三原を過ぎると急に山の中に分け入り、夕暮れの渓谷沿いを右に左に曲がりながらひたすら西に向かっていく。幹線ながらも素晴らしい景色であった。

山並みが途絶えるとそこは広島の街。豪雨災害前の平日ダイヤだとこの列車は広島止まりで、疲れが溜まっている中で帰宅ラッシュに巻き込まれる羽目になっていたのが、有り難いことに復旧ダイヤでは座ったまま広島をスルーできるようになった。とはいえ今日は日曜。広島を過ぎても車内はガラガラのままだった。

 

14.徳山21:59→下関23:49([普通]下関行/115系3000番台)

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ふかふかすぎる転換クロス


徳山からは再び115系に戻ったが、熱海からここまでずっと3扉だったものが2扉になってしまった。どうやらこれは3000番代といって山口が田舎なのを考慮した特別仕様になっているようだ。岡山の115系はもともとボックスシートだったのをJR西日本仕様の転換クロスに取り替えたものだったのに対し、こちらは国鉄時代からの座席で形が違う。いざ腰掛けてみると、背中のところがめちゃめちゃふかふかで癒された。山口が苦行とか言ってた奴誰だよ。でも乗客が少ないのは徳山までも一緒だろ。

 

15.下関23:50→小倉0:04([普通]小倉行/415系)

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遂に最後の1本になってしまった。取り敢えずここまでの定時運行に安堵すると同時に“18きっぷの頂点”的な使い方*7を達成してしまったことに一抹の悲しみも覚えた。

ここからはJR九州に入り、直流電化の下関と交流電化の門司の両方に対応した415系に切り替わった。数年前までは常磐線で見られた車両なのでちょっと懐かしい。

下関では撮り逃したけど「九州方面行最終列車です」という電光表示がなんかじわりときた。青函トンネルを通った時*8は「あと◯分で入ります」とか「ただいま最深部」とか「北の大地にようこそ」だのやたらと気分を盛り上げられたが、関門トンネルは極めてあっさり。外も真っ暗なのでいつ入ったかもよく分からないほどで拍子抜けした。それでも県境と思われるあたりに縦の蛍光灯があったので、心の中で九州入りを祝福した。

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昔の常磐線はここで体験できる(下関〜門司間)

古い車両なので交流区間に入る直前に電気が消えた。もう関東ではなかなか見られない光景だ。23時58分、本日中に門司を出発し、勝利が確定(笑)

(参考記事:常磐線で電気が消える列車)

www.myrailwaytravel.net

 

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ゴール!

そして0時4分、ぴったり定刻通りに小倉に到着!今日も定時運行に感謝!

こうして広島土産のもみじまんじゅうを手にホテルへと急ぐのであった…

 

わかったこと

  • やはり1本の猶予も無いのは精神的に辛い(普段気にしないレベルの遅れにビビる)
  • 食料以上に飲み物の備蓄が大事
  • 自習室なんかよりも余程勉強が捗る
  • 静岡は死ぬほど眠くないと寝るのは難しい
  • 名古屋の新快速は結構混む
  • 大垣はいつ行っても殺伐としてて水まんじゅうで優勝できる雰囲気ではない
  • 米原で新快速に乗り換えた時の爽快感は異常
  • 新快速を降りるとほぼ同業が居なくなっててなんとなく悲しい
  • 岡山は天下の超都会
  • 岡山人はエナジーを欲している
  • 福山は実は岡山県ではなかった
  • 糸崎にはやはり何もなかった
  • 岩国は実は広島県ではなかった
  • 山口は基本ガラガラで座席も快適なので辛くない
  • 0時に関門海峡を越える人は意外と多い
  • だいたい3人くらいは小倉まで同じ行程をたどっていたらしい
  • 小倉で日付が変わってから入れるホテルが少なくて死ねる

 

各県にかかった時間

  • 神奈川県:1時間48分
  • 静岡県:3時間8分←まあまあ長い
  • 愛知県:1時間25分
  • 岐阜県:45分
  • 滋賀県:1時間6分
  • 京都府:16分←逢坂山潜って鴨川渡って梅小路見たら終わり
  • 大阪府:26分
  • 兵庫県:1時間55分
  • 岡山県:1時間43分
  • 広島県:3時間17分*9←意外と長め
  • 山口県:3時間15分←1位
  • 福岡県:10分

 

あとは余談

  • 東京から小倉まで行く時間でアイスランド・レイキャビクまで行けるそうですよ

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(次の記事:北九州第一ホテル)

www.myrailwaytravel.net

 

ご覧下さいましてありがとうございました!

*1:2019年の日曜日の状況です

*2:特に313系

*3:快速特急新鵜沼行、3番線から

*4:中間改札は無いので車掌に申し出るか金山で精算

*5:直通といってもすぐそこの長浜始発、かつ8両分は米原始発だから当然ではある

*6:糸崎には駅弁屋(の工場)と24時間開放の道の駅があります!良い駅です!

*7:もちろん稚内〜枕崎とか日本一周だとかまだやりようはあるが、これが一番有名な使い方なのは確かだ

*8:新幹線になってからは未乗なのでわかりませんが

*9:待ち時間28分込み

宮崎市・空港から都井岬まで電車とバスで行く方法。東京から日帰りでも行ける!

御崎馬で有名な都井岬ですが、遠いように見えて実は車が運転できなくても鉄道とバスでアクセスできます

※(2020/3/7更新)2019年秋の運賃改定と2020年春改正を反映しました。都井岬15時25分発からの接続が悪化しました。

基本的な行程

宮崎空港駅

↓ JR宮崎空港線(普通or特急) 5分

田吉駅or南宮崎駅

↓ JR日南線 125分

串間駅

↓ 串間市コミュニティバス「よかバス」 40分

都井岬

  • 宮崎空港からは普通列車と特急列車がありますが、特急は串間方面との分岐点の田吉駅に止まらないので南宮崎駅で乗り継ぐことになります。その場合も運賃は同じで、また特例で南宮崎までは特急料金はかかりません。
  • 日南線は途中の油津駅(日南市)で乗り換えが必要な場合もあります

<費用>

  • 宮崎空港→串間 1,810円(宮崎駅からは1,680円)
  • 串間→都井岬 200円

あわせて片道2,000円程度で行けます。

 

具体的なパターン

※2019.9現在。

1.朝出発→夕方帰着

宮崎を朝出て夕方に帰ってくるスタンダードなプラン。東京や鹿児島からも日帰りで行けます。

<行き>

※接続

  • 羽田空港 6:40発 [SNA/ANA] 宮崎行
  • 伊丹空港 7:25発 [JAL] 宮崎行
  • 福岡空港 7:35発 [ORC/ANA] 宮崎行
  • 延岡駅 7:35発 [普通] 宮崎経由西都城行
  • 鹿児島中央駅 5:59発 [特急きりしま] 宮崎行
  • 大阪南港 17:55or17:00発 [さんふらわあフェリー] 志布志港行*1

宮崎空港駅 8:59発 → 宮崎空港線 延岡行 → 田吉駅 9:03着

田吉駅 9:18発 (or宮崎駅 9:08発) → 日南線 油津行 → 油津駅 10:30着

油津駅 10:46発 → 日南線 志布志行 → 串間駅 11:33着

串間駅 11:55発 → よかバス 都井岬線 → 都井岬 12:35着

<観光時間:2時間50分>

ランチはここでどうぞ。

<帰り>

都井岬 15:25発 → よかバス 都井岬線 → 串間駅 15:55着

串間駅 16:13発 → 日南線 油津行 → 油津 17:04着

油津 17:41発 → 日南線 [快速日南マリーン号] 宮崎行 → 南宮崎駅 18:53着(or宮崎駅 18:59着)

南宮崎駅 19:34発 → 宮崎空港線 宮崎空港行 → 宮崎空港駅 19:38着

※接続

  • 宮崎空港 20:10発 [ANA] 羽田行
  • 宮崎空港 20:40発 [ANA] 福岡行
  • 南宮崎駅 19:04発 [特急きりしま] 鹿児島中央行
  • 宮崎駅 19:24発 [普通] 延岡行
  • 宮交シティ*2 19:13発 [フェニックス号] 西鉄天神バスターミナル行
  • 志布志港 18:30発 [さんふらわあフェリー] 大阪南港行*3

2.昼出発→夜帰着

<行き>

※接続

  • 羽田空港 10:00発 [JAL] 宮崎行
  • 成田空港 7:40発 [ジェットスター] 宮崎行(土日のみ)
  • 伊丹空港 10:35発 [JAL] 宮崎行
  • 中部空港 8:20発 [ANA] 宮崎行
  • 西鉄天神バスターミナル 6:27発 [フェニックス号] 宮崎行
  • 神戸港 19:10発 [宮崎カーフェリー] 宮崎行
  • 鹿児島中央 9:59発 [特急きりしま] 宮崎行
  • 大分9:10発 [特急にちりん] 宮崎空港行

宮崎空港駅 12:10発 → 宮崎空港線 [特急にちりん] 大分行 → 南宮崎駅 12:14着

南宮崎駅 12:24発(or宮崎駅 12:19発) → 日南線 [快速日南マリーン号] 志布志行 → 串間駅 14:26着

串間駅 14:45発 → よかバス 都井岬線 → 都井岬 15:15着

<観光時間:2時間50分>

<帰り>

都井岬 18:00発 → よかバス 都井岬線 → 串間駅 18:40着

串間駅 19:18発 → 日南線 南宮崎行 → 南宮崎駅 21:36着

南宮崎駅 21:44発 → 日豊本線 宮崎行 → 宮崎駅 21:47着

※空港行きの列車と飛行機には間に合いません

※接続

  • 南宮崎駅 22:04発 [特急きりしま] 都城行
  • 宮崎駅 21:47発 [普通] 延岡行

 

3.おススメ!青島・日南観光&観光列車も楽しむ欲張りコース

宮崎に行ったなら単に都井岬に行くだけではもったいない!ということで青島&日南観光と観光列車「海幸山幸」の乗車も組み込んだプランです。車なしでもここまで回れます。

  • 青島…鬼の洗濯板を見ながら海を渡り、青島神社へ(駅から15分)
  • 飫肥…飫肥城下町の街並みと名物飫肥天のランチを楽しむ

<行き>

※接続

  • 羽田空港 6:40発 [ソラシドエア/ANA]宮崎行
  • 伊丹空港 7:25発 [JAL]宮崎行
  • 延岡駅 7:35発 [普通]宮崎経由西都城行
  • 鹿児島中央駅 5:59発 [特急きりしま]宮崎行

宮崎空港 8:54発 → 宮交バス 飫肥行 → 青島 9:18着

(or宮崎駅 9:08発 → 日南線 油津行 → 青島駅 9:37着)

<青島観光時間 1時間16分>

青島駅 10:35発 → 日南線 [観光特急海幸山幸] 南郷行*4飫肥(おび)駅 11:15着

<飫肥観光時間 2時間7分>

飫肥駅 13:29発 → 日南線 [快速日南マリーン号] 志布志行 → 串間駅 14:26着

串間駅 14:45発 → よかバス 都井岬線 → 都井岬 15:15着

<都井岬観光時間:2時間50分>

<帰り>

都井岬 18:00発 → よかバス 都井岬線 → 串間駅 18:40着

串間駅 19:18発 → 日南線 南宮崎行 → 南宮崎駅 21:36着

南宮崎駅 21:44発 → 日豊本線 宮崎行 → 宮崎駅 21:47着

※接続

  • 南宮崎駅 22:04発 [特急きりしま] 都城行
  • 宮崎駅 21:47発 [普通] 延岡行

 ※空港行きの列車と飛行機には間に合いません

*1:大阪発土曜以外は可/タクシーで志布志駅9:30発油津行へ乗り継ぎ

*2:南宮崎駅から徒歩数分

*3:土曜のみ/串間駅から志布志行に乗車〜つまり金曜夜に大阪を出れば往復10,000円で弾丸日帰り都井岬観光が可能

*4:運転日注意。週末中心。

【1泊2,200円〜】小倉の激安宿「北九州第一ホテル」は清潔で深夜到着OK

普通列車を乗り継いで小倉に着いたのは深夜0時過ぎでした。朝も早いので手頃な所で仮眠したかったのですが、0時までしかチェックインできない所が多くカプセルは没。そこで白羽の矢が立ったのは「北九州第一ホテル」でした。その魅力は何といっても驚きの安さ!楽◯トラベルで他のホテルが軒並み4,000円以上を付けていた中で3,000円だったここに決定!これでも十分安いな…と思いながらもホームページを見ると、現金払い限定プランというものがあり、なんと2,200円!18きっぷ1回分より安いレベルでした。大阪・西成の(高級)ドヤに毛が生えた程度の価格で、この値段で普通のビジネスホテルに泊まれる機会は無いと思い即ポチしてしまいました。結果的には大満足。

小倉駅から徒歩15分、100円モノレールも使える

小倉駅(メインの小倉城口)からはだいたい徒歩15分ほどです。やや遠いのは否めませんが、小倉の街を眺めながら歩くのはそんなに悪く思いません。幸いにも碁盤の目状の区割りなので迷いにくく、適当に歩いても遠回りにならずにたどり着けるので安心でした。飲屋街に立ち寄るのもよし、中心部を迂回して客引きや酔っ払いを回避するのもよし。

それでも歩きたくないなら、駅ビルに突き刺さってるモノレールに旦過駅まで乗れば歩きは5分くらいで済みます。しかも特別運賃の100円なので、鉄道好きなら試しに乗ってみると良いかもしれません。ただモノレール自体が10分に1本しかない上、 ホームまで上るのも面倒なので時短効果は微妙です。まあ意識の高い18きっぱーは終電後に着いて始発前に出るので用はありませんが*1

必要にして十分な設備、全く不潔ではない

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部屋は一般的なビジネスホテルのを若干小さくした感じでしたが、ベッドはそこそこ広く(70cmよりは広かったような気が)不便はありませんでした。むしろデスクまでの距離が近いのはありがたいくらい。ベッドとデスクの間の部分の壁にコントロールパネルがあり、エアコンや照明が寝ながら操作できました。エアコンは強弱の切り替えしかできずやや見劣りしたが、この値段であれば文句は無い。デスク上にはコップと緑茶(コーヒーは無い)まで用意してあり至れり尽くせりでした。写真ではベッドの上に部屋着が置いてあるが、ガウンだけはチェックイン時に希望者のみ受け取るルールのようです。部屋に置いておくと使われていなくても洗濯しなくてはならず、コストがかかるからでしょう。サービスを落とさずコストを下げる素晴らしい施策ですね!なお写真にはテレビは写っていませんが、この背後、つまり寝転がりながらテレビが見られる位置にちゃんと付いていました。

楽○トラベルのレビューではカビ臭いとかゴキブリが走り回っているとか書いてあったが、少なくとも私の泊まった部屋はそんなことはなく、むしろゴミひとつ落ちていない清潔そのものでした。そして安ホテルにありがちな水回りも清潔で個人的には高ポイント。壁は最新のビジホと比べるとちょっと薄い気もしましたが、深夜に騒ぐような客もなく快眠できました。

バスルームは一般的なユニットバスそのもので、ソープ類やタオル(2枚)も通常通り備え付けてありました。洗面台にはちゃんと未開封(当たり前)の歯ブラシとコップがあったが、カミソリやその他諸々は置いてませんでした。もっとも格安旅行を旨とする旅慣れた皆さんはこれくらい常備しているだろうし気にならないはずです。

特異な設備としてはデスク上に無料で使えるスマホがありました。利用登録の手間はあるが一晩中ネットが使い放題で持ち歩くのも自由だそう。今時携帯を持っていない人はほぼ居ないはずなので、おそらく外国人観光客向けでしょうか。まあ通信制限にお困りであれば使ってみても良いかもしれない。小倉の別なホテルにもあったのでこの辺りの流行なのでしょうか?

まとめ:コスパ最高、格安日程を狙おう

カプセル並みの値段でちゃんと清潔なビジネスホテルに泊まれて、深夜到着も早朝出発も自由。こんなホテルはなかなか無いので、格安旅行で小倉に泊まる際は「北九州第一ホテル」をお勧めします!

*1:行き:小倉発0:00まで、帰り:旦過発6:02から

【18きっぷ】魔の静岡を楽々横断!熱海〜豊橋直通列車の時刻と乗継まとめ2020

18きっぷの難所といわれて久しい*1横に長い静岡区間ですが、その辛さの一つが度重なる椅子取りゲームです。昼間の酷い時には沼津・静岡・浜松と3回も乗り換えさせられます。それを回避するための最もシンプルな手段が「直通列車を選んで乗る」ことです。この記事では、一般に”静岡区間”とされる熱海〜豊橋間を乗り換え無しで行ける素晴らしい列車をピックアップし、前後の乗り継ぎを示します。

※(2020/3/7更新)2020年春の改正を反映。直通列車は3本に。 

1.豊橋7時9分発→熱海10時21分着〜名古屋から東京方面へのベストアクセス!

  • 名古屋5時40分発*2[普通]豊橋行きで間に合います。
  • 豊橋の乗り継ぎがギリギリなので、間に合うのであれば1本前*3で到着すると安心。
  • 5時40分に間に合わないor寝坊した場合でも、名鉄名古屋6時8分発[特急]豊橋行きで間に合います。5時40分の電車より僅かに早く着くので椅子取りにも有利になります。
  • 熱海では10時37分発の[普通]東京経由古河行に接続し、東京駅には12時28分に着けます。
  • 小田原では湘南新宿ラインの[特別快速]高崎行きに乗り換えられ、横浜駅に11時48分、新宿駅に12時19分に着けます。
  • 当日中に東北線方面は仙台を越えて北上まで、上越線方面は新潟まで行けます。

 

2.熱海12時56分発→豊橋16時18分着〜日中の静岡横断を快適に

  • 東京駅10時57分発横浜駅11時26分発[普通]熱海行きと接続はしていますが、僅か2分乗り換えなので1本前に乗ることを強く推奨します。
  • 東京駅10時48分発、横浜駅11時14分発の熱海行きに乗れば24分前に着けます。ピーク期間でなければ座れるはずです。
  • 新宿駅11時丁度発の湘南新宿ライン[特別快速]小田原行きで前者に、10時30分発で後者に乗り継げます。
  • 豊橋16時20分発の[新快速]大垣行きに乗れば名古屋駅に17時13分に着きます。
  • 大垣より先の米原・大阪方面へは1本後の[新快速]米原行きを待つことになり、米原から[新快速]播州赤穂行きに乗り継いで大阪駅に20時13分に着けます。東京から大阪までたったの3回乗換で着ける素晴らしい乗り継ぎです。
  • 姫路で岡山行き最終列車に接続し、福山・高松・津山・備中高梁まで乗り継げます*4

 

3.熱海18時55分発→豊橋22時11分着〜東京から名古屋への帰りに便利!

  • 東京駅17時7分発横浜駅17時34分発の[普通]熱海行きから接続しますが、2分乗り換えなのでお勧めできません。
  • 1本前の東京駅16時57分発、横浜駅17時23分発の熱海行きだと安心です。
  • 新宿駅17時丁度発の湘南新宿ライン[特別快速]小田原行きに乗れば、小田原で後者に追いつけます。
  • 豊橋では22時16分発の[新快速]大垣行きに接続し、名古屋駅に23時10分に着けます。
  • 米原・大阪方面までは行けません

※平日は沼津から「ホームライナー浜松」*5を使った方が快適です。浜松で名古屋直通の快速に接続し、名古屋駅に12分早く着けます。

 

※熱海19時49分発の豊橋行きは2020年春の改正で浜松で分断されましたが、引き続き豊橋23時8分発の急行名鉄名古屋行きで名古屋までの最終電車として使えます。

 

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*1:静岡は余裕※個人の感想です

*2:大垣5時丁度発

*3:名古屋5時29分→豊橋6時54分

*4:0時を過ぎてからの部分は別払いです

*5:沼津19時25分発→浜松21時05分着

全国「長距離・長時間列車」総まとめ2020〜最長普通列車から新幹線まで

のんびりと列車の旅を満喫できる長距離・長時間列車をまとめました。

※(2020/3/8更新)2020年春の改正を反映しました。運行時刻例を追加し、所要時間の表記を最速列車のものに統一しました。福岡タ〜札幌タ間の貨物列車を追加しました。

旅客列車総合1位:東海道山陽新幹線「のぞみ」(東京〜博多 1174.9km/4時間46分)

栄えある総合一位は太平洋ベルトを貫く日本の大動脈、東海道山陽新幹線です!東京〜博多間を通して走る「のぞみ」は1174.9km*1僅か4時間46分*2で結びます。流石のスピードですね!

  • 運行時刻例:博多18時59分発→東京23時45分着

※2位:寝台特急「サンライズ出雲」(東京〜出雲市 953.6km/11時間58分)

  • 運行時刻例:東京22時0分発→出雲市翌9時58分着

※3位:山陽九州新幹線「みずほ」「さくら」(新大阪〜鹿児島中央 911.2km/実際の距離810.5km/3時間43分)

運行時刻例:新大阪7時51分発→鹿児島中央11時32分着

※実距離3位:寝台特急「サンライズ瀬戸」(東京〜高松〜琴平*3琴平まで848.7km/10時間39分)

  • 運行時刻:東京22時0分発→琴平8時39分着

 

特急列車1位&所要時間1位:寝台特急「サンライズ出雲」(東京〜出雲市 953.6km/11時間58分)

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新幹線を除いた1位は日本唯一の寝台特急となった「サンライズエクスプレス」です。真夜中の東海道線を走破して岡山から中国山地を縦断し出雲まで12時間あまり。岡山から分かれて四国に向かう「サンライズ瀬戸」(2位)よりも長く乗っていられます。夏の上り列車なら宍道湖に沈む夕陽を見られます。

なお、繁忙期に走る臨時便は更に2時間ほど時間がかかるので、貴重な長距離列車の旅を満喫できます。

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※2位:寝台特急「サンライズ瀬戸」(東京〜琴平 848.7km)

 

昼行列車1位:特急「にちりんシーガイア」(博多〜宮崎空港 413.1km/5時間40分)

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24号に使われる787系。JR九州を代表する名車です。

昼間の列車で最長距離を走るのは、福岡と宮崎を日豊本線経由で直通する特急「にちりんシーガイア」です。

毎日下り1本、上り2本走っていて、それぞれの列車に魅力があります。まず下り7号は博多を朝出て宮崎に昼間に着くので便利が良く、全区間で車窓を楽しめます。宮崎を15時台に出る上り20号は、パノラマ車両で最前列が自由席なので気軽に前面展望を楽しめます。そして上り24号には「つばめ型」787系が使われており、グリーン個室やDXグリーンが付いている上、博多まで唯一6時間以上乗っていられるのでゆったりした旅を楽しめます。その反面基本的に日が暮れた後に走るので、景色を見ることはできません。

なお、通常の「にちりん」も下り1本だけは小倉→宮崎空港間を走ります(345.9km)。

  • 運行時刻例:宮崎空港15時17分発→博多20時57分着

※2位:特急「宗谷」(札幌〜稚内 396.2km/5時間10分)

  • 運行時刻例:札幌7時30分発→稚内12時40分着

※3位:特急「スーパーおき」(鳥取〜新山口 378.1km/5時間12分)

  • 運行時刻例:鳥取9時29分発→新山口14時41分着

 

気動車列車1位:特急「宗谷」(札幌〜稚内 396.2km/5時間11分)

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2017年までは「スーパー宗谷」でした。

ディーゼルカーに限ると1位は札幌から日本最北の地稚内までの特急「宗谷」です。札幌から旭川までは石狩川に沿って、名寄を過ぎると広大なサロベツ原野を走ります。長距離列車ファンは旭川発稚内行きの普通列車(所要6時間越え)も合わせて制覇しておきましょう。

※2位:特急「スーパーおき」(鳥取〜新山口 378.1km/5時間23分)

新山口行きの1号車1D席は前面展望しながら日本海も眺められる贅沢な席です。

※3位:特急「オホーツク」(札幌〜網走 374.5km/5時間21分)

  • 運行時刻例:札幌6時56分発→網走12時17分着

 

普通列車1位:新快速(敦賀〜播州赤穂 275.5km/4時間6分)

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“長距離鈍行”1位は京阪神を駆け抜ける新快速です。福井県南部の敦賀から琵琶湖の東側を回り、滋賀・京都・大阪を抜けて兵庫県西部の播州赤穂まで275.5kmを走ります…

…というのが実は若干ウソで、ダイヤ上は直通運転しているものの、実際は敦賀〜姫路間を走る4両編成と途中の米原〜播州赤穂間を走る8両編成に分かれていて、始発から終点まで走る車両はありません。従って乗り通す際は途中で車両を移らなくてはなりません。

  • 運行時刻例:敦賀17時49分発→播州赤穂21時55分着

真の普通列車1位?:上野東京ライン普通(黒磯〜熱海 267.9km/4時間36分)

正式な(?)最長列車は関東を縦断する上野東京ラインの列車で、静岡県の熱海から神奈川・東京・埼玉・茨城を通り栃木県北端の黒磯まで267.9kmを走破します。2019年春の改正で昼間の1本が分断され、熱海を夕方に出る終電か黒磯を早朝に出る列車の1往復のみとなりました。新快速と違って硬めのロングシートが主体ですが、2階建てのグリーン車はこれだけ乗っても780円の均一料金でお得です。

  • 運行時刻例:黒磯6時52分発→熱海11時28分着

※3位:宗谷本線普通(旭川〜稚内 259.4km/6時間5分)

普通列車の中では所要時間最長です。

  • 運行時刻:旭川6時3分発→稚内12時8分着

もしかして普通列車1位?:山手線(18.1周 623.2km/20時間9分)

山手線外回りの休日01G運用は田町を4時39分に出てから列車番号を変えながらも休むことなくひたすら東京を回り続け、深夜0時31分にようやく品川で終点となる"長距離列車"です。その距離は東京〜姫路間に匹敵します。全国でいくら長距離列車が削減されてもここならお手軽に旅を満喫(?)できそうです。乗りっぱなしでもたったの760円で済みますし(都区内パス)。

 

私鉄1位:近鉄京伊特急(京都〜賢島 195.2km/2時間43分)

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賢島では近鉄の看板車両が一同に会します。

私鉄完結の中では日本最大の路線網を擁する近鉄の特急が最長です。京都から奈良県を縦断して大和八木で大阪からの線路に合流し、東に曲がって伊勢に至り、志摩半島の南端の賢島*4までの195.2kmを走破します。1日1往復は豪華リゾート特急「しまかぜ」が使われるので、優雅な旅を満喫できます。

  • 運行時刻例:京都16時15分発→賢島18時58分着

※2位:東武特急「リバティ会津」(浅草〜会津田島 190.7km/3時間13分)

特急でありながらも下今市〜会津田島間(全体のほぼ半分!)は乗車券のみで乗れる珍しい列車です。今後停車駅が減らされるという噂があるので、この区間の各駅に丹念に止まる列車は無くなってしまいそうです。

  • 運行時刻例:浅草6時30分発→会津田島9時43分着

※追記(2020/3/8)東武から2020年6月の改正で停車駅が減らされることが発表されましたが、ほぼ各停の列車も残るそうです。

※3位:近鉄阪伊特急(大阪難波〜賢島 176.9km/2時間21分)

  • 運行時刻例:賢島16時0分発→大阪難波18時21分着

 

新しい長距離列車:特急「ひたち」(品川〜仙台373.9km/4時間38分)

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2020年3月に常磐線の被災区間が復旧するのに合わせ、上野〜仙台間を走破する長距離特急が9年振りに復活します。この長いブランクの間に上野東京ラインが開業したことで品川発着となり、更に運行距離が延びました。JR東日本では(新幹線やサンライズを除けば)新たな1位となります。3月には運行再開を前に安倍首相が試乗しました。

  • 運行時刻例:仙台10時13分発→品川14時51分着

貨物列車1位:JR貨物 98レ〜3098レ〜2071レ (札幌貨物ターミナル〜福岡貨物ターミナル 2127.4km/37時間58分)

真の最長列車は貨物列車です。札幌を夜22時前に出て室蘭本線経由で函館・五稜郭に至り、青函トンネルを抜けて日本海縦貫線を南下します。湖西線経由で大阪入りし、山陽本線を駆け抜けて福岡には翌々日の朝11時前に到着します。

この反対方面の列車もあり、こちらの方が5時間ほど長くかかります。これが真の「最長列車」でしょうか。

※最新の時刻が手に入っていないので過去の時刻を基にしています。ご了承ください。

クルーズ列車1位:四季島3泊4日コース(上野〜上野 2317.2km/77時間57分)

通常のきっぷでは乗れないのはもちろんのこと、全区間乗ることができない列車でもあります。具体的にはできるだけ車内に居られるコース選択をしても登別→東室蘭間、新津→東三条間はバス移動になってしまいます。

*1:在来線のルートに基づいた便宜上のもので、実際の走行距離は1069.1km

*2:最速の64号

*3:週末を中心に恒久的に延長運転中

*4:正確には独立した島

「JRに乗り入れる私鉄の車両」全国総まとめ!

※車両を保有するだけで鉄道事業をしていない会社*1は除外しました。

北海道エリア

道南いさりび鉄道(五稜郭〜函館)

北海道新幹線開業に合わせて江差線を引き継いだ会社で、持っている全て車両がJRから渡されたキハ40という凄まじいところです。函館方の最後の1駅がJRと重複しますが、新幹線が全面開業すればこの区間まで転換されそうです。なお、車両こそキハ40ですが塗装はJR車と変えてあるので、函館駅で見ても容易に区別がつきます。

 

東北エリア

IGRいわて銀河鉄道(盛岡〜北上)

東北新幹線八戸開業に合わせてJRから切り離され、盛岡駅のホームはこれでもかというほど離されたものの、線路だけは繋がっているので、ラッシュ時には北上方面への直通列車が走っています。IGRの車両も北上まで乗り入れ、JR完結の精算運用もあるようです。

仙台空港鉄道(名取〜仙台)

JRも仙台空港鉄道も専用の車両を走らせています。山形方面への直通構想もあるようです。

阿武隈急行(槻木〜仙台、矢野目信〜福島)

福島駅からしばらくは東北本線と同じ線路を走り、分岐点までは5km近くもあります。そして終点の槻木では一度分かれた線路が再び合流し、朝夕の一部はそのまま仙台まで走ります。

会津鉄道(西若松〜喜多方)

旧国鉄会津線を引き継いだ会社で、会津若松方の最後の2駅は全列車JR只見線を走ります。転換後は鬼怒川方面へと続く野岩鉄道との接続などで活気を取り戻し、今では只見線の倍以上の本数を走らせています。基本は会津若松までの乗り入れですが、週末には日光からの「AIZUマウントエクスプレス」が喜多方まで乗り入れます。この列車は4社を跨ぐロングランで、鬼怒川温泉ではJR253系の「きぬがわ」と並ぶ姿を見られます。なお、非電化の只見線区間に入れるのは会津鉄道の車両のみで、野岩・東武の車両は来ません。

 

関東エリア

東武鉄道(栗橋〜新宿)

東武の看板特急「スペーシア」が堂々と新宿まで乗り入れるようになって早13年が経過し、副都心を貫く複々線を快走する姿も大分見慣れてきました。途中西武新宿〜高田馬場間では西武新宿線との並びを見られます。

そして4月には、スペーシアによる武蔵野線経由八王子への乗り入れが実現します。更に栃木DCを追い風に6月にはJR完結の特急にも使われるそうです。今は直通特急の臨時列車はほとんどJR車なので、今後の乗り入れ拡大に期待します。

東京臨海高速鉄道(大崎〜川越)

埼京線ユーザーにはお馴染みのりんかい線です。私鉄かと言われると微妙な気がしますが、赤羽駅を席巻するE233系とは明らかに違う雰囲気を漂わせています。まあ元は209系なんですが。ひと昔前はオンボロ205系の中でオアシス的存在でしたが、JRが怒涛の勢いでE233系を導入した結果ハズレ車両に成り下がってしまいました。近頃では走行機器を新しくしたりLCD(っぽいもの)を付けてみたりと少しでもその差を埋めようと頑張ってます。

なお、終点の川越ではりんかい線から飛ばされた余剰車両がJR風に改造された高麗川方面の電車や、東武と乗り入れてくるメトロや東急の車両と並ぶ国際色豊か(違う)な風景が展開されます。

わたらせ渓谷鐵道(下新田信〜桐生)

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桐生駅のホームは分かれているが、すぐに両毛線と合流する

この区間はJRとの二重戸籍なので、同じ線路を走っていても正式には別な路線の扱いだそうです。分岐点である下新田にはわたらせ渓谷鐵道側だけホームが作られており、私鉄の駅なのにJRの訓練施設の最寄り駅になっています。

東京メトロ東西線(中野〜三鷹、西船橋〜津田沼)

千葉側の直通は平日朝夕のみです。西船橋の混雑緩和のためでしょうか?

東京メトロ千代田線・小田急電鉄(綾瀬〜取手)

北千住〜綾瀬間はJRとメトロの二重戸籍になっていますが、綾瀬・北千住発でメトロ側に通しで乗る際以外はJRの運賃が適用されます。

鹿島臨海鉄道(鹿島サッカースタジアム〜鹿島神宮)

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本当は単なるJRの駅(鹿島神宮駅)

臨海鉄道の列車は全て鹿島神宮まで乗り入れるものの、正式にはスタジアムまでがJRの所有で、大きな試合があるとJR車の臨時列車が走ります。ただし夜間滞泊のための回送や貨物列車は毎日スタジアム駅まで走っています。

相模鉄道(羽沢横浜国大〜新宿)

堂々と新宿に乗り入れるYokohama Navy Blueの電車はかなり目立ちます。ダイヤが乱れた際は新宿より北に行く可能性もあるようで、現にその逆は頻繁に起こってます。

 

中部エリア

伊豆急行(伊東〜熱海)

伊東線の普通列車はほぼ全てが伊豆急車なので、JRと伊豆急との境界が分からなくなっています。観光仕様の「リゾート21」も当たり前のように普通列車で走っていて、東京までの特急運用が無くなったと思ったらいきなり北海道を走り出したり、なかなか興味深いです。

小田急電鉄(松田〜御殿場)

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JR御殿場線の最優等列車として君臨する小田急ロマンスカー(松田駅)

JRに乗り入れるのは特急「ふじさん」のみで、今は小田急車しか残っていません。かつては代々木上原でJR東車とJR海車がすれ違っていました。

名古屋鉄道(平井信号場〜豊橋)

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名鉄とJRが同じホームに発着する弥富駅

ここまで見てきたのは大半が第三セクターでしたが、大手私鉄が最大のライバルである*2JR(国鉄)と線路を共用するという異様な状態が70年以上も続いている、流石は迷鉄です。飯田線の下り線をJRが、上り線を名鉄が保有し、同じ線路を当たり前のように共有しています。豊川以南は最高に過密な区間(当社比)ですが、名鉄は豊橋にその1.5倍の本数を送り込んでいて、もし協定*3が無かったらどうなっていたことか…

ちなみにかつては鵜沼でも線路が繋がっていて、名鉄が国鉄特急をオマージュして作った特急「北アルプス」が分水嶺超えして富山まで行き、それでは飽き足らずに富山地方鉄道にまで乗り入れたという「伝説」が語り継がれています。

このほか弥富駅でも名鉄とJRが同じホームの向かい側に発着しています。

伊勢鉄道(河原田〜四日市)

ほとんどの乗客にはJRの特急「南紀」や快速「みえ」で通過されるだけですが、伊勢鉄道も自社の気動車を持ち四日市駅の隅っこまで乗り入れています。

北越急行(六日町〜越後湯沢、犀潟〜直江津)

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左から北越急行、えちごトキめき、JRの車両

特急「はくたか」の廃止後も普通列車が乗り入れを続けています。快速列車最速級の超快速「スノーラビット」は境界駅を両方ともスルー*4してしまいます。それ以外の列車もJR線内は原則ノンストップで、E129系相手にマウントを取り続ける日々を送っています。

しなの鉄道(篠ノ井〜長野)

こちらも元JR信越本線で、名古屋〜長野の幹線ルートとなる篠ノ井〜長野をJRが譲らなかったため全列車が2社直通することになっています。長野以北ではこれとは逆の現象が起こっていて、JR飯山線の列車は全てしなの鉄道経由で長野に乗り入れます。かつては両社ともに115系ばかりでしたが、JR側だけ置き換えられたため今では容易に見分けがつきます。

 

関西エリア

嵯峨野観光鉄道(トロッコ嵐山〜トロッコ嵯峨付近)

JR山陰本線の旧線を転用した観光鉄道ですが、線路はまだJRが持っているので扱いが微妙ですが、一応現役のJR本線と同じ線路を走る冒頭の区間を載せておきました。乗っている観光客からしたらまさかここもJRだとは思わないでしょうね。

京都丹後鉄道(福知山・西舞鶴〜京都)

水戸岡デザインの特急気動車が京都まで乗り入れています。天橋立方面からの直通列車のみならず、それと併結する東舞鶴方面からのJR完結列車にも使われています。この特急「はしだて」「まいづる」にはJRの電車も使われており、同じ特急に電車と気動車が混用される珍しい列車です。

南海電鉄(りんくうタウン〜関西空港)

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ここから空港まで同じ線路を走る(りんくうタウン駅)


JRと同じ線路を走る大手私鉄その3です。ここはJRに乗り入れているわけではなく、両社とも平等に線路を借りている立場なのでやはり微妙ですが、一応掲載しました。

 

中国エリア

智頭急行(上郡〜京都、智頭〜倉吉)

東の東武と並んで都会の大ターミナルに堂々と乗り入れる私鉄のひとつで、ディーゼル特急が毎日あの新快速を追い立てています。また、普通列車も時折鳥取まで乗り入れます。

若桜鉄道(郡家〜鳥取)

元国鉄若桜線を引き継ぎました。鳥取まで乗り入れないことには並行するバスに勝てるはずもありません。因美線の主力車両はもはやJRの車両ではなさそうです。

井原鉄道(清音〜総社、神辺〜福山)

この区間はJR伯備線と同じ線路を走るものの、乗り入れ扱いにはなっておらず第二種鉄道事業者として別建ての運賃体系を取っています。こうして総社市街への乗り入れを続けられたのですが、時々清音止まりが混ざってるのはどうにかならないんですか…?

また、JR福塩線に接する反対側の神辺側では(普通の形で)乗り入れしています。福塩線や接続する山陽本線が全て電車にもかかわらず、この乗り入れ列車だけが気動車での運転で、異彩を放っています。

錦川鉄道(川西〜岩国)

これもまた元国鉄線で、岩徳線の列車とほぼ同じ本数が岩国まで乗り入れます。一応新幹線の新岩国駅と岩国駅との連絡を担っているとかいないとか…

 

四国エリア

土佐くろしお鉄道(窪川〜岡山・後免〜高知)

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実はJR車ではない「アンパンマン列車」(中村駅にて)


JR四国が誇る振り子特急2000系のうち4両は密かに土佐くろしお鉄道が保有しています。これは車両使用料を相殺するためで、実態としてはJRの車両と何も変わるところはありません。かつては1両単位でバラされて運用もぐちゃぐちゃだったものの、4両がオレンジアンパンマン化されてからはやっと運用が分けられるようになりました。JR保有の緑アンパンマンは過酷な運用に耐えかねて高知以西でのんびりする道を選んだものの、オレンジは今でも毎日900km以上のロングランをこなしています。

ごめん・なはり線の列車も多くが高知まで乗り入れます。JRの車両も奈半利まで乗り入れるほか、後免〜高知間では両社の車両が併結されることもあります。

 

九州エリア

福岡市営地下鉄(姪浜〜筑前深江)

博多以西はJR筑肥線の代替としての使命を持ち、全面的に直通しています。JRの車両は福岡空港まで乗り入れる一方、地下鉄の車両は筑前深江までしか入りません。なお、境界駅の姪浜は地下鉄側が管理しているので、JRの遠距離きっぷは買えません。

松浦鉄道(佐世保〜早岐)

元JR松浦線を引き継いで以来、早岐への直通列車を走らせ続けてきました。車両の老朽化で2006年に中止させられてからもその情熱が冷めることはなく、新型車を買ってJRに懇願*5してまで復活させました。佐世保で10分ほど止まるので時間短縮にもなっておらず、別に3駅先の早岐まで乗り入れてもそんなに意味はないと思うのですが、何が松浦鉄道を突き動かしているのでしょうか…

※(2020/3/12追記)2020年春の改正をもって廃止となります。

肥薩おれんじ鉄道(八代〜新八代、川内〜隈之城)

九州新幹線開業により切り離された路線で、電化区間なのに全部ディーゼル車両が使われているのが厳しい懐事情をうかがわせます。最近まで熊本や鹿児島中央まで乗り入れる快速列車がありましたが、やはり新幹線には勝てないのか廃止になりました。

*1:JR北海道にキハ261系を貸し付ける北海道高速鉄道開発(株)など

*2:クルマと言ったら負け

*3:名鉄は毎時6本までと決まっているらしいです

*4:速達便のみ

*5:史実に基づいたフィクションです

全国「乗り得列車」総まとめ2020〜運賃だけでリクライニングシートの旅

ひと昔前よりは減ったものの、運賃だけで特急の椅子に座れるような「乗り得列車」がまだまだたくさんあります。この記事では、以下の基準に沿って全国の乗り得列車を選びました。

※(2020/3/7更新)2020年3月ダイヤ改正を反映しました。

掲載基準

  • 運賃のみで乗れること
  • リクライニングシートに座れること

指定席料金の要る観光列車や有料ライナー列車は外したので基準はちょっと厳しめです。また列車の速さは考えていません。

北海道エリア

キハ54系(道北道東エリア)

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宗谷線や釧網線など酷寒地の普通列車に使われるキハ54系の一部には、かつて特急車に付いていたリクライニングシートが転用されています。以下の3パターンがあるようで、運用はほぼランダムですが、ルパンラッピング車だけは運用が公開されています。

  1. 元キハ183系のリクライニングシート(集団見合い式に固定)
  2. 元789系のリクライニングシート(ルパンラッピング車のみ、集団見合い式に固定)
  3. 元0系新幹線の転換クロスシート

いずれの車両とも車両の端はロングシートです。この記事の趣旨には反しますが、転換クロスシートでハズレなく車窓を眺められるのが一番かもしれません。

スーパーおおぞら/とかち(新夕張〜新得)

もともと普通列車が全く走ってないこの区間では、運賃のみで特急列車に乗ることができます。片道1時間も乗れるのでかなりお得ですが、1駅でもはみ出したらアウト!全区間の運賃+料金が請求されるので、ワープ費用を抑えたいなら新夕張で次の特急を待たなければなりません。

721系・733系普通列車(札幌圏)

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新千歳空港へのアクセスを担う快速「エアポート」の4号車はリクライニングシートを備えたUシート車両で、通常は指定席として販売されています。しかし、「エアポート」仕様車が普通列車の運用に就く時は、Uシートも無料開放されています。札幌圏の6両編成の普通列車には基本的にランダムで入るようですが、確実に乗りたいなら札幌で普通列車に変わる朝夕の「エアポート」を狙ってみると良いでしょう。今後はフリーWi-Fiも設置され、さらにお得感が増す見込みです。

すずらん(東室蘭〜室蘭)

札幌と室蘭を結ぶ特急「すずらん」は、東室蘭で本線を外れると普通列車に変わります。なお、朝の1往復は東室蘭で普通列車に乗り換えとなり特急型には乗れません。引退の迫る785系に手軽に乗車できます。

運行時刻
  1. 東室蘭12時54分発→室蘭13時5分着
  2. 東室蘭15時26分発→室蘭15時38分着
  3. 東室蘭17時34分発→室蘭17時49分着
  4. 東室蘭20時19分発→室蘭20時30分着
  5. 東室蘭23時32分発→室蘭23時44分着
  6. 室蘭5時25分発→東室蘭5時36分着
  7. 室蘭6時54分発→東室蘭7時6分着
  8. 室蘭13時38分発→東室蘭13時49分着
  9. 室蘭16時30分発→東室蘭16時41分着
  10. 室蘭18時12分発→東室蘭18時23分着
  11. 室蘭20時9分発→東室蘭20時23分着

 

東日本エリア

つがる・リゾートしらかみ(新青森〜青森)

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新幹線から青森駅へのアクセス列車が少ないため、この区間だけ特急の指定席・グリーン車以外は全て無料開放されます。走行時間は5分間だけですが、青森駅で早めに乗れば長く座っていられます(笑)。ただし、「リゾートしらかみ」では指定券を持ったお客さんが来たら席を譲って下さい。

リゾートうみねこ(久慈〜八戸)

キハ48系を改造した観光列車ですが、他と違って定期列車を置き換えて走るため車内の大半が料金不要の自由席になっています。先頭車は指定席、中間車は座面が畳敷きのボックスシート、そして後部車両がリクライニングシートの自由席です。中間車が座席数は多いものの、座り心地はあまり良くないです。また、八戸市内を中心に地元客で混雑します。

※(2020/3/7追記)2020年3月末をもって廃止となり、通常の車両に変更されるようです。

快速はまゆり(盛岡〜釜石)

岩手県を横断する快速「はまゆり」は、急行時代からリクライニングシートを備えた専用車両が使われています。格下げ以降は一般車両も混結されていますが、指定席は必ずリクライニングシートです。自由席車の方は運次第ですが、外れてもキハ110系のボックスシートはフカフカなので快適な旅が約束されます。

運行時刻
  1. 盛岡8時42分発→釜石10時50分着
  2. 盛岡11時42分発→釜石13時57分着
  3. 盛岡17時10分発→釜石19時36分着
  4. 釜石7時43分→盛岡10時2分着
  5. 釜石10時14分発→盛岡12時32分着
  6. 釜石14時19分発→盛岡16時40分着

快速列車(村上→新潟)

村上21時17分発の新潟行快速列車は、下り「らくらくトレイン村上」のE653系(特急型)がそのまま使われていますが、グリーン車は封鎖されているようです。かつては「ムーンライトえちご」の前運用で、その頃はグリーン車まで運賃だけで乗れた超お得な列車でした。

運行時刻

村上21時17分発→新潟22時12分着

651系普通列車(いわき〜富岡)

常磐線のいわき以北はもともと仙台側の交流車が使われていたものの、震災で寸断されてからは水戸側の車両しか入れなくなりました。車両の不足を補うため、E657系に置き換えられた元特急車である651系が一部の普通列車に使われています。浪江方面のバス(これも観光バス仕様で快適!)との接続が良い列車が多く使いやすいです。なお、座席は全てボックス配置になっています。

※(2020/3/7追記)2020年春の全線再開以降は全てE531系などの一般車両に統一され、651系の運用は終了するようです。

AIZUマウントエクスプレス(東武日光〜喜多方)

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AIZUマウントエクスプレスの一部列車にはリクライニングシートを備えたAT-700形が使われていますが、転換クロスシートのAT-600形が来ることも多いです。

運行時刻
  1. 鬼怒川温泉10時1分発→会津若松12時2分※週末を中心に喜多方発に延長される日もあり
  2. 会津田島13時28分発→会津若松14時35分着
  3. 東武日光16時33分発→会津若松19時55分着
  4. 会津若松6時58分発→鬼怒川温泉9時9分着
  5. 会津若松7時52分発→会津田島8時58分着
  6. 会津若松12時54分発→東武日光15時53分着※週末を中心に喜多方発に延長される日もあり

 

リバティ会津/けごん(下今市〜会津田島/東武日光)

下今市以北では特急リバティも乗車券のみで利用できますが、途中で座席指定を受けた乗客が来たら席を譲って下さい。

運行時刻
  1. 下今市8時15分発→会津田島9時43分着
  2. 下今市10時46分発→会津田島12時24分着
  3. 下今市11時33分発→会津田島14時18分着
  4. 下今市16時15分発→会津田島17時46分着
  5. 会津田島10時43分発→下今市12時24分着
  6. 会津田島13時2分発→下今市14時28分着
  7. 会津田島15時0分発→下今市16時27分着
  8. 会津田島17時53分発→下今市19時21分着

※下今市を続けて発車し東武日光に向かう便も対象です(所要7分)。

アーバンパークライナー(せんげん台→大宮など)

浅草発のアーバンパークライナーはせんげん台から、大宮発のライナーは春日部から、柏発のライナーは運河から乗車券のみで利用できます。こちらは完全に普通の列車と同じ扱いのようです。

運行時刻

※全て平日のみ運行

  1. せんげん台22時0分発→大宮22時32分着
  2. せんげん台22時0分発→柏22時55分着
  3. 春日部23時0分発→運河23時28分着
  4. 運河23時28分発→春日部23時57分着 

※2020年6月には再度ダイヤ改正が行われ、大きく増発される予定です。詳細時刻は追って掲載します。

わかしお(勝浦〜安房鴨川)

夜間など一部の特急「わかしお」は末端区間で普通列車に化けます。年々本数が減っていて、すでに上り列車は存在しません。

運行時刻
  1. 勝浦20時29分発→安房鴨川21時04分着
  2. 勝浦22時23分発→安房鴨川22時59分着

 

東海エリア

373系普通列車

特急「伊那路」などで使われる373系は普通列車での間合い運用が多数設定されています。「ホームライナー浜松3号」が普通列車に変わって豊橋まで行くのが有名ですが、ほかにもいろんな区間(天竜峡〜飯田間、熱海〜沼津間など)で行われています。

 

西日本エリア

はしだて(久美浜〜豊岡)

福知山から京都丹後鉄道に乗り入れて海回りで豊岡まで直通する列車は、久美浜から最後の1駅間は無料の快速列車に変わります。観光地の久美浜と城崎との間の移動で料金を取られないのはありがたいです。

運行時刻
  1. 久美浜15時22分発→豊岡15時34分着
  2. 豊岡8時51分発→久美浜9時3分着
  3. 豊岡17時0分発→久美浜17時12分着

 

京都丹後鉄道普通列車(MF100形ほか)

開業時から使われているMF100形は東北新幹線200系のお下がりの座席(簡易リクライニング)がそのまま搭載されています。ほかにも特急車の「丹後の海」や観光列車「丹後あおまつ」などの間合い運用も隠れているので要チェックです。

 

四国エリア

キハ185系普通列車(松山〜宇和島)

2000系気動車の導入で余ったキハ185系の一部は普通列車に転用され、松山以南の予讃線で走っています。車内は全てボックス配置ですが、勝手に回転させることができます。基本的にはリクライニング機構は殺されてますが、噂によればごく一部で使えるらしい(?)です。

↓乗車記も合わせてご覧ください↓

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九州エリア

にちりん/ひゅうがなど(宮崎〜宮崎空港)

宮崎〜宮崎空港間では特急料金はかかりません*1。延岡方面の「にちりん」「ひゅうが」のほか鹿児島方面の「きりしま」や日南線の「海幸山幸」*2も対象です。そのほか、宮崎〜宮崎空港間の普通列車の一部にも特急車が使われています。

713系(宮崎エリア)

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713系は宮崎らしい真っ赤な電車。単なる近郊形車両ですが、見た目に似合わず座席は485系からの発生品のリクライニングシートに取り替えられています。ちゃんとリクライニング機構も生きているようですが、窓割りは合ってません。車端部のロングシートも改良されていて快適です。

787系普通列車(佐伯〜延岡)

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宗太郎越えの閑散区間を走る普通列車には乗客が少ないため単行の気動車が使われていましたが、あまりに利用者が少なすぎてそれをわざわざ持ってくることさえ無駄だということになり、2018年からはなんと全列車が特急車の787系になりました。上下線ともに一番前の車両のみ開放されますが、下り列車では先頭車となるグリーン車も自由席として営業しています。宗太郎に降り立った記念品として車内でグリーン券を買ってみても良いかもしれませんね。なお、重岡以北を走る区間列車は一般車両が使われます。

運行時刻
  1. 佐伯6時18分発→延岡7時26分着※グリーン車も営業
  2. 南延岡6時6分発→佐伯7時19分着
  3. 延岡19時33分発→佐伯20時43分着

かもめ(博多→吉塚)

通常の「かもめ」は博多止まりですが、朝の通勤特急「かもめ104号」だけは福岡県庁最寄りの吉塚まで走ります。この1駅間は普通列車扱いとなり、3分だけとはいえ運賃のみで乗ることができます。

運行時刻

博多8時28分発→吉塚8時31分着

みどり(早岐〜佐世保)

九州2箇所目の特例区間で、早岐始発の普通列車と接続するダイヤになっていることがあります。ただし早岐から先でも「ハウステンボス」の方は特例がありません。一駅くらい無料開放しても良いとは思いますが…

 

番外編:木次線代行バス(出雲横田〜備後落合)

中国地方随一のローカル線の木次線は、乗客が少なすぎて雪が積もったら春が来るまで冬眠してしまいます*3。その際には代行バスが走りますが、午後の便を中心にかなりデラックスなバスが使われることがあるそうで、深く椅子を倒して冬の奥出雲の眺めを満喫できます。また、バスが走るほどの乗客が見込めない際には鉄道の普通運賃でタクシーに乗れるというこれまたお得な体験ができます。

また2020年春まで運行されていた常磐線富岡〜浪江間の代行バスもリクライニングできる観光バスが充当され、大きな荷物はトランクで預かってもらえるなど、18きっぷユーザーでも素晴らしい待遇を受けられました。

*1:延岡方面に通しで乗る際も、料金は宮崎からの距離で計算されるのが他の特例区間と違うところです

*2:自由席はごく僅かです

*3:暖冬の際は無し

【乗車記】特急はちおうじ一番列車<八王子→東京>〜実に平穏な幕開けでした

中央線特急への新型E353系導入に合わせて中央ライナーも特急に格上げされ、3月18日にデビューしたのが特急「はちおうじ」です。今回はその記念すべき一番列車に乗ってきました。

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中央ライナー時代と変わり、側面のLED表示に「新宿」の文字も。下りは「立川」も載るようで、全降車駅を表示できるようになりました。

 

今回、特急券を買ったのは発車のわずか25分前、横浜線の車内でポチっと予約しました。窓側こそ埋まっていたものの、一番列車にしては実にお手軽なものでした。マニアの注目は「富士回遊」の方に集まったようです…まあ名前もなんとなくダサいし…

こうして八王子には発車の20分ほど前に着いたのですが、三鷹(?)からの送り込み回送は既に入線していて、15分以上前から暖かい車内で過ごせるようになっていました。ライナー時代とは違ってきっぷのチェックも無いのでストレスフリーです。

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八王子駅ホームの電光掲示板。なんと「スーパーあずさ」の紫表示が受け継がれました。

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(参考)かつての中央ライナーは赤色の表示で、あずさと同じでした。


八王子6:16→東京7:06

中央線[特急]はちおうじ2号 東京行

(E353系12両編成)

 

八王子時点での乗車率は6割ほどで、車内には空席を示す赤ランプも残っていました。今後記念乗車が一段落したら、立川からの乗車の割合は更に上がるでしょう。

そして6時16分、混乱どころか見送る駅員もマニアもなく定刻通りに出発。真新しい自動放送に続いて「特急はちおうじ・おうめを今後ともご愛顧のほどよろしくお願い致します」と車掌さんの粋なアナウンスが入りました。

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先日パンタグラフが吹き飛んだばかりのハチトタを過ぎ、川霧の立つ多摩川を渡ると、やがて多摩の中心都市の座を射止めつつある立川に到着し、その貫禄を感じさせる大量の乗車がありました。この10分間にいつの間にか赤ランプの席も埋まっていて、少なくとも私の居た車両は満席になりました。12両の輸送力がちゃんと活かされていますが、9両かつもっと時間帯の良いおうめ2号は早めに予約する必要がありそうです。

立川から新宿までは相変わらず30分近くノンストップでの運行です。車内は完全に普段の中央ライナーのそれで、乗客は誰ひとりとしてしゃべらず、ブラインドは北側まで全て下ろされ、5割は睡眠、3割はPCで仕事、2割はスマホを見ていました。通勤時間を有効活用したいビジネスマンたちにとっては、コンセントが付いただけでも偉大な進歩ではないでしょうか。

三鷹からの各駅停車とのデッドヒート(笑)が終わると右手に高層ビル群が見え、新宿に到着。ここで3割ほど降りていきました。駅の規模からしてもっとたくさん降りても良い気がしますが、ライナー時代からこの程度でした。不思議なものです。新宿からだと帰りのライナー券がほぼ買えないので乗客の眼中に無いのでしょうか?

新宿を出ると左手に神田川が沿って来ます。このあたりは都心のまさに中央を貫いているのに景色がとても開放的なので、好きな区間のひとつです。

そしてぴったり定刻の7時6分、無事に終点東京に着きました。本日も安全運転、定時運行に感謝です。

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中央ライナーという前身があったからか、通勤客もスムーズに移行し実に平穏な幕開けとなりました。西のAシートやLAVIEWの混乱(?)を見た後なので、マニアが殺到したり誤乗が多発するかとも思いましたが良い意味で裏切られました。今後の中央線特急の発展に期待します。

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