鉄路を駆ける日々

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【乗車記】JR四国の113系チョイ乗り<伊予西条→新居浜>【バースデイきっぷ四国豪遊(7)】

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※2019年3月に引退しました

1.JR四国の113系について

JR四国からまた一つ、国鉄型車両が引退しようとしています。それは113系です。

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時は20世紀末、JR四国では老朽化の進んだ111系を置き換える必要に迫られました。しかし、当時の最新型車両6000系の導入は費用が高すぎて断念せざるを得ませんでした。そこで白羽の矢が立ったのは、東京近郊の東海道線等で活躍していた113系でした。まだ新しい(111系比)にも関わらず新型のE231系に置き換えられようとしていたからです。JR東日本はこれを承諾し、かつては湘南色を纏い長大な15両編成を組み通勤客を詰め込んでいた113系は、明るいパステルカラーに塗り替えられ短い4両編成で余生を送ることとなりました。過酷な東京のラッシュに対応するためにロングシート化改造さえ受けていた車両が、四国では多度津の匠の技によりフカフカの転換クロスシートに交換され、快適な旅が楽しめるようになりました。この他にも前面の貫通扉に行き先表示器が付いたり、検札中でもドア扱いができるように客室内に簡易車掌室ができたりして、可能な限り四国の事情に合わせた車両にリニューアルされました。

ただいくら”短い"とはいっても、4両編成固定でワンマン運転もできない113系はそもそも四国にとってはであり、次第に高松での昼寝が増えて行きました。そして、113系自体の老朽化と少子高齢化による需要の減少、121系のリニューアル完了で余裕が出たことで廃車が始まってしまいました。

今回、折角伊予西条に泊まっているので、先が見えている113系に少しでも乗っておくことにしました。

 

2.乗車記<伊予西条→新居浜>

伊予西条5:39→新居浜5:50

予讃線<快速サンポート>高松行

夜間滞泊地の伊予西条から2時間半かけて高松に向かう乗り応えのある列車であり、かつ朝ラッシュの高松行き上り列車という113系の輸送力が最も生かされる列車でもあります。平日ならもっと利用が多いのかもしれませんが、今日は祝日、しかもまだ始発駅ということで、乗客はほとんどなく1両を独占して思う存分113系の走りを堪能できました。走行機器は改造を受けていないので、今でも国鉄型らしいモーター音を楽しめます。113系自慢の転換クロスシートは特急並みの快適さで、これなら特急無しでも高松まで行けそうだな、と思いました。毎日この車両で通勤通学できる四国の方が羨ましいです。

伊予西条から新居浜まではほんの2駅で、僅か10分余で着いてしまいました。機会があれば全区間の乗り鉄を楽しみたいものです。

 

新居浜からは「モーニングEXP松山」に乗り継ぎ、今度こそ松山に向かいました。

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