鉄路を駆ける日々

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【LCCで北海道/東京/関西】空港アクセス「18きっぷ」活用ガイド!実は簡単に元が取れます

「18きっぷ5回分も使いきれない!」という悩みも、「LCCは安くて良いけど空港まで行くのがちょっとお高い…」という悩みも、一気に解決させましょう!

結論:使い道に悩むくらいなら飛行機旅で使ってしまおう

  • まず18きっぷを余らせているときは「1回分の単価を気にせず」絶対使った方が良いでしょう。
  • 18きっぷは他でも使える…というのであれば、完全にその人のプランによりますが、「消化のため」に旅に出るよりももともとかかるはずのお金を節約したいのであれば使った方が良いでしょう。
  • 1シーズンに5回以上LCCを使うなら回数券代わりに買ってみても良いかもしれません。ただ高めのバラ売りで元を取るのは難しいでしょう。

 

空港ごとの考察

成田空港

成田空港にはJR成田線(総武線快速)が直結しています。LCCの発着する第3ターミナルへは手前の「空港第2ビル駅」が最寄りです。主要都市から普通列車で向かったときの運賃と所要時間は以下の通りです。

正規運賃との比較
  運賃 所要時間
東京駅 1340円 約1時間30分
新宿駅 1520円 約1時間50分
横浜駅 1980円 約2時間
小田原駅 3080円 約3時間
八王子駅 2310円 約2時間30分
大宮駅 1520円 約2時間10分
高崎駅 3080円 約3時間30分
宇都宮駅 3080円 約3時間20分
水戸駅 2310円 約2時間50分
千葉駅 680円 約40分

遠距離になれば成田までだけでも元が取れます。都内からなら1000円以上はかかるので、新千歳か関空からも使えば元が取れるはずです。

他の格安交通手段との比較

JRの快速列車でのアクセスはあまり一般的ではありません。やはり格安移動といえばこの二つですが…

  • 東京駅・大崎駅からの格安高速バスは片道1000円です。
  • 上野駅・日暮里駅からの京成特急は片道1042円、押上駅からのちょっと速い京成アクセス特急は片道1257円です。事前に金券ショップなどで株主優待券を調達すれば950円〜1050円程度に収まります。

どちらにしろ片道1000円くらいはかかります。

※郊外からの最安値は省略します。

注意点
  1. 18きっぷは0時を過ぎると原則として次の日のものしか使えなくなります。もし着地側でも使うなら、成田空港に「搭乗当日」に向かわないと別払いになってしまいます。始発列車は空港第2ビル6時28分着です。
  2. 東京までの終電は空港第2ビル23時2分発です。

新千歳空港

新千歳空港にはJR千歳線(快速エアポート)が直結しています。快速エアポートでのアクセスは18きっぷに関係なく一般的です。どうせ運賃を払わなくてはならないのなら18きっぷの利用も検討しましょう。

正規運賃との比較
  運賃 所要時間
札幌駅 1150円 約40分
新札幌駅 880円 約30分
小樽駅 1910円 約1時間15分
苫小牧駅 660円 約35分
他の格安交通手段との比較
  • リムジンバスは札幌市街まで片道1100円、往復で買うと2100円になり、片道あたり1050円です。
  • リムジンバスの2往復分の回数券は片道あたり1000円です。有効期限は無いらしいのでとりあえず買っとく、というのもOKです。これが底値でしょう。

関西空港

関西空港にはJR関西空港線(関空快速)が直結しています。これも18きっぷに関係なく一般的なアクセス法です。18きっぷの活用を検討してみましょう。

正規運賃との比較
  運賃 所要時間
大阪駅(梅田) 1210円 約1時間10分
JR難波駅 1080円 約1時間5分
天王寺駅(阿倍野) 1080円 約55分
三ノ宮駅(神戸) 1740円 約1時間45分
京都駅 1910円 約1時間50分
奈良駅 1740円 約1時間30分
和歌山駅 900円 約50分

※JR難波へは新今宮乗り換え。難波の中心地からは徒歩10分〜15分。

※三ノ宮・京都へは大阪乗り換え。

※奈良へは天王寺乗り換え。

※和歌山へは日根野乗り換え。

かなり高くつく場所が多く、18きっぷの使い甲斐があります。

他の格安交通手段との比較
  • 難波駅・新今宮駅からの南海空港急行は片道930円です。
  • ジェットスターの機内では引換券を片道830円で販売しています。これが底値でしょうが、難波から乗るときには使えません。
  • 難波からだと金券ショップで回数券のバラ売りが調達できるかもしれません。
  • 南海と難波駅からの大阪メトロとのセット割引で地下鉄全駅まで片道1020円です。
  • 南海と天下茶屋駅からの地下鉄・阪急のセット割引で京都河原町まで片道1250円です。
  • 南海と難波駅からの阪神とのセット割引で神戸三宮まで片道1150円です。
  • 南海と難波駅からの近鉄とのセット割引で近鉄奈良まで片道1250円です。ただし奈良側では売ってないので奈良からスタートする場合は使えません。

片道900円〜1200円程度です。東京側の格安系と組み合わせれば18きっぷの単価を下回ります。

その他の空港

LCCの就航している空港の中でJRでアクセスできるのは

  • 仙台空港(仙台駅までJRとアクセス鉄道で25分、JR240円+アクセス鉄道420円)
  • 宮崎空港(宮崎駅までJRで10分、360円
  • 熊本空港(JR肥後大津駅まで無料バスで15分、そこから熊本駅までJRで35分、480円

あたりです。せっかく安いLCCで行くからにはリムジンバスの運賃も節約して現地を楽しむのに使いたいですよね!

 

活用例

  1. 東京駅7時5分発 快速列車で成田空港へ(正規片道1340円)
  2. 成田9時55分発 JetstarGK105便で新千歳へ
  3. 新千歳空港駅12時30分発 快速エアポートで小樽駅へ(正規片道1910円)
  4. 小樽観光の後札幌に戻って1泊(正規片道750円)
  5. 翌日札幌観光の後札幌駅15時0分発 快速エアポートで新千歳空港へ(正規片道1150円)
  6. 新千歳16時55分発 JetstarGK112便で成田へ
  7. 空港第2ビル19時40分発 快速列車で東京駅へ(正規片道1340円)

18きっぷ2日分:4820円

正規運賃:合計6490円

おトク額:1670円

このように空港〜中心地の単純往復にプラスアルファすると大幅に元を取れます。もちろんそこまでしなくとも普通の使い方でも回収できます。

 

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北海道をはじめとした各地で新型肺炎に感染された方々のご快復、お亡くなりになった方々のご冥福をお祈り申し上げます。