鉄路を駆ける日々

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【暴露】金夜発ツイン乗車経験者が語るサンライズ出雲を確実に予約する6つの方法【寝台列車の旅】

※(2020/4/3更新)e5489の個室寝台対応を反映しました。

1.必殺技「10時打ち」で一撃!

大人気のサンライズ出雲。貴重な個室はあっという間に埋まってしまいます…。でも大丈夫。売り出しと同時に予約してしまえば心配は無用です。

1ヶ月前の10時の売り出しを窓口で待ち、売り出しの瞬間に切符を買うことを「10時打ち」と言います。原理は明快な一方、その手順はそれぞれの駅によって異なるので、事前にお近くの駅のみどりの窓口で聞いておいて下さい。主なパターンは以下の通りです。

  1. 申込用紙を事前に提出した上で、10時以降に受け取りに行く…所謂「事前受付」。10時に窓口に居る必要がなく便利ですが、熟練したライバルが多く早起きを強いられることも。近年は減少傾向(東京・神奈川ではほぼ絶滅した模様)
  2. 10時前に一度内容を伝えておけば、直前に優先して通して貰える…10時に都合が付けばその場で予約できる可能性が高いが、「10時打ち」対応に使う窓口の数は限られるので1と同じく早起きが必要かも。
  3. 普通に並んで順番が来た時に購入…全く優遇の無いパターンだが、タイミングを見計らって並べば早起き不要。最近急増中。

近くに「事前受付」を取り扱ってくれる駅を見つけられるとベストですね。とはいえそのパターンの駅は(特に都市部では)かなり少ないです。

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「10時打ち」は確実に取れる最有力の方法ですが、1ヶ月前にみどりの窓口に行ける人は限られるのが現実です…。それなら誰かに頼んでしまおう!というのが次からの話。

1.1.JRのネット予約でオート10時打ち

2020年4月から!やっと!ネット予約サービス「e5489」(JR西日本)と「えきねっと」(JR東日本)でサンライズが取れるようになりました!1ヶ月前までに*1予約を入力しておけば、コンピューターが自動で10時打ちしてくれます。しかも「e5489」では個室寝台まで対応しています!

ただし、これで全員が救われるわけではありません。ネットではどうしても窓口の10時打ちには勝てません。いくらコンピューターが高速で処理するにしても、一人のためにぴったりに(職人技で)打ってくれる窓口よりは後になってしまいます。したがって超繁忙期には事前受付しても取れないことが多いです。

なお、「e5489」で取ったきっぷは原則JR東海・西日本・四国・九州の駅でしか受け取れません。ただ西日本まで行かなくても「東海道新幹線の」東京・品川・新横浜で受け取れます。JR東海の持ち物の青い券売機白い窓口しか使えません。JR東日本の管轄する紫の券売機緑の窓口では受け取れません。

ノビノビ座席は「えきねっと」で予約すれば新宿など東日本各地でも受け取れます。ただし早く受け取っても特にメリットはないので、直前に東京駅で受け取れば十分でしょう。

いずれのサービスも会員登録・利用は無料なので10時打ちにわざわざ出向くよりはずっと楽でローコストです。

 

2.パック旅行を申し込んで丸投げしよう!

1ヶ月前に都合が付かなくとも、「10時打ち」をする方法は残っています。それは、旅行会社に手配してもらうことです。

日本旅行や阪急交通社など主な旅行会社では、「行きのサンライズ出雲+出雲・松江周辺の宿泊+帰りの新幹線or飛行機」がセットになったツアーが複数設定されています。自分の行程がこのパターンにあてはまるのであれば、このツアーを申し込んでおくと旅行会社が代わりに「10時打ち」してくれます。また、ネットや電話で「サンライズ出雲」を申し込める唯一の方法となります。とはいえみどりの窓口での「10時打ち」に比べればかなり遅いので、当然取れない場合も多いです(その際は自動で解約されるか新幹線等に変更となります)。また、利用できる部屋に制限がある場合もあります。

多少の費用と手間を厭わないのであれば「列車+宿泊」の組み合わせを自分で決めるオーダーメイドの旅行(「手配旅行」)にすることで、パック旅行以外の行程でも「10時打ち」を旅行会社に依頼できることがありますが、この場合は手数料が高くなりますのでご注意下さい。早めに旅行会社の店頭での打ち合わせを始めておきましょう。

 

3.一番取りやすいのは「シングル」!

「サンライズ出雲」には以下のように様々なスタイルの席があります。

  • シングルデラックス:6室
  • サンライズツイン:4室
  • シングルツイン:8室
  • シングル:80室
  • ソロ:20室
  • ノビノビ座席:28席

…これを見ればわかりますね?圧倒的に席数が多い=取りやすいのは「シングル」です!超繁忙期でも「シングル」に狙いを定めれば乗れる確率は大きく向上することでしょう。

 

4.帰りの東京行きを狙おう!

ここまではあたかも東京から乗って出雲に向かうのが当然のように書いてきましたが、もちろん東京に向かう反対向きの列車もあります。そして東京行きの方が空いています。特に金曜夜発の出雲行きを押さえるのは至難の業なので、その代わりに日曜夜発の東京行きを狙ってみると良いでしょう。宍道湖に沈む夕日相模湾に上る朝日絶景を眺めることができますし、東京の満員電車を横目に優雅に通勤できますw

 

5.「サンライズ瀬戸」もあるよ!

「サンライズ出雲」が取れなくても、まだ諦めるには早い。

実は「サンライズ出雲」は岡山まで「サンライズ瀬戸」を繋いで走っています。もしかしたら、その「サンライズ瀬戸」の方は空いているかもしれません。というより「サンライズ出雲」よりは確実に空いています。岡山までに降りる時はもちろん積極的に選んでみるべきですし、「出雲大社に行きたい!」という方でも岡山から普通の特急に乗り換えればほぼ同じ時間に出雲に着けますので、諦めずに駅員さんに聞いてみましょう。因みにその「サンライズ瀬戸」は、岡山から瀬戸大橋を渡って四国に入り、うどん県高松に向かいます。讃岐うどん巡りや小豆島へも穴場の「サンライズ瀬戸」を使ってみて下さいね。

 

6.最後の最後まで諦めるな!

どんなに手を尽くしても満席な時は満席なので仕方がありません。しかし、決してそこで諦めてはいけません。人気列車にもキャンセルが出ないとは限らないのですから。ここでは、キャンセルが出やすい主要なタイミングを伝授します。

1ヶ月前(発売開始直後)

「10時打ち」に負けた!行けなかった!という時も、まだチケットを獲得できるチャンスが残っています。実は、発売当日には頑張り過ぎて取れ過ぎてしまった分のキャンセルが出ることが多いです。まだチケット争いは始まったばかりです。何度もみどりの窓口で確認した方が良いでしょう。

14〜13日前、7〜6日前

2週間前や1週間前*2になると、旅行商品(パック旅行)の売れ残り分の座席はJRに返却されます。あまり数は多くない気がしますが、旅行会社を通さず自分で手配したい!という方は忘れずにみどりの窓口に足を運ぶと良いでしょう。

2日前〜前日朝

サンライズ出雲のチケットは、出発の2日前になるとキャンセル料が跳ね上がります。乗車を決めかねていた人はそのタイミングで手放しやすいのです。

当日

意外にも直前にキャンセルが出ていることがあります。当日まで諦めずにみどりの窓口に通い続ければ、熱意が通じるかもしれません。

 

前述のネット予約サービスを使うと駅に通わずに自宅や職場からいつでもキャンセルが出てないか確認できます。なお、駅によっては「キャンセル待ち」サービスがあるところもあるので、満席だと言われたら一応聞いてみましょう。ただし、飛行機のそれのように完全なシステムではなく、時々窓口の人が空きを見てくれる(?)だけなので、自分でも空席を聞きに通うべきでしょう。

 

まとめ

可能な範囲で空いている日取りや部屋、方向を選んでみよう。乗車1ヶ月前にはできれば10時打ちをしよう。あとは…

ひたすらみどりの窓口に通い詰めましょう。きっと空席と出会えることでしょう

それではよい旅を。 

www.myrailwaytravel.net

 

*1:発売日の7日前から

*2:各商品、代理店によって異なるようです