鉄路を駆ける日々

日本全国鉄道旅行を楽しむ乗り鉄ブログ。乗車記・乗車テクニック・鉄道ニュースなど。時々飛行機も。

【移動手段比較 札幌〜釧路】JR特急も飛行機も5,000円で乗れる!?

移動手段の比較

  所要時間 正規運賃 割引運賃 本数 札幌側の乗り場
JR特急おおぞら 3時間59分〜 9,460円〜 4,990円〜 6本 札幌駅・新札幌駅
飛行機JAL 45分〜 25,100円〜 5,100円〜 4本 丘珠空港
飛行機ANA 50分〜 20,670円〜 5,300円〜 3本 新千歳空港
高速バススターライト 5時間5分〜 5,880円〜 4,810円〜 5本 札幌駅・大通・大谷地駅
高速バスニュースター 5時間6分〜 5,800円〜 4,200円〜 5本 すすきの駅・大通・札幌駅

JRの特徴

本数が多く安定した選択肢

一番乗車チャンスが多く自由席もあるので飛び乗りが容易です。予定が変わりやすいのであればJRが安心です。

とりあえず「えきねっとトクだ値」だけ覚えておけ

「えきねっと」経由でオンライン予約すると限定の割引切符が選べます。なんと14日前に買うと「お先にトクだ値」で半額の片道4,990円で乗れます!それ以降でも前日なら40%か15%引きにできます。他の割引を圧倒する安さなので他は知らなくてもまあ大丈夫でしょう。あとは乗る前に駅の指定席券売機か窓口で受け取るだけです。

窓口で買える往復割引は特急券別

トクだ値が取れなくても直前でも買えるのは「乗車券往復割引切符」というもので、別途特急券を買い足す必要があります。全部合わせると往復17,930円、片道あたり8,965円になります。学割もありますが、運賃に対して20%引きなのでこちらも特急券は別に買う必要があります。こちらは合計で片道8,620円になります。

道外からならフリーパスがお得

道外からの観光客向けに航空会社と提携したフリーパスが設定されていて、実質札幌〜釧路間の往復割引として使えます。更に途中の帯広やトマムで観光してもお値段そのままです。そのほかにも新千歳空港や小樽へのアクセスにも使えるのでトータルでJRがお得なケースが多いです。

  • PeachAirdoひがし北海道フリーパス…新千歳空港・旭川・北見・網走・釧路で到着便の航空券を見せると購入可能で、通常16,380円、25歳以下は12,680円で5日間使えます。帰りの移動手段は不問。Airdo版はコードシェアしているANA側で購入した航空券は不可。
  • JAL道東フリーパス…JALダイナミックパッケージのオプションとして事前購入し、駅窓口でクーポン券と切符を引き換え。3日間有効で15,700円。時々びっくりオプションと称して7,000円で売ってます。

JALパックのオプションには札幌→釧路片道券もあり、片道8,500円です。上のフリーパス共々当日空きがあれば指定も取れます。

 

飛行機の特徴

  1. とにかく速い!日帰りも余裕
  2. 正規運賃は高くても割引が充実
  3. 空港は駐車場が充実、でも車なしだと不便かも
前日でも早割あり!週末は安め

飛行機は早割が基本。早く買うほどどんどん安くなります

例えば平日のJALだと75日前に買えば11,500円。45日前なら12,300円、28日前なら12,800円、前日なら20,100円の順になっています。そして急ぎのビジネス客の減る週末はもっと安くなり、最安6,600円まで下がります。

当日学割はバス並みの安さ

JALは「スカイメイト」、ANAは「スマートU25」という名前ですが、両方とも当日空きがあれば片道5,000円で乗れる*1超お得なサービスです!ただし初回は窓口で身分証を提出する必要があります。2回目以降は自動チェックイン機に会員カードとお金を入れるだけです。(JALはマイレージ会員になる必要はありません)

空港アクセス
  • 丘珠空港…市内から車で20分。駐車場は1日450円。リムジンバスは地下鉄栄町駅から出発し所要5分、250円。冬以外は札幌駅からも乗れます。
  • 新千歳空港…市内から車で60分。ターミナル直結のA駐車場は1日1200円で、送迎バスで行くC駐車場は1日500円。JR快速エアポートで片道約35分、12分毎の高頻度運行。
  • 釧路空港…市内から車で30分。駐車場は1日700円。リムジンバスは飛行機の90分前に出発し、片道950円。
飛行機2社の違い
  1. JALは丘珠空港から、ANAは新千歳空港から。
  2. JALはちょっと本数が多い。
  3. JALは割引運賃が安い、ANAは正規運賃が安い。
  4. JALは36人乗り超小型機、ANAは74人乗りの小型機。

マイルを貯めてるなら自分の贔屓の方で、そうでなければ空港が近い方を選べば良いでしょう。

 

高速バスの特徴

快適な独立3列シートに電源付き

確かに時間はかかりますが、JRのグリーン車以上に快適な独立シートがバスの魅力です。睡眠不足の解消にはうってつけですね!さらに各座席に電源があるので寝ている間にフル充電にできます。

夜行便も割増なし!宿泊費を節約しよう

2路線とも深夜23時半頃に出て翌朝5時半頃に到着する夜行便があり、なんと昼間便と同じ値段です!朝一番の用事にも飛行機を使わずに間に合います。ニュースターの夜行便はバス停で凍え死なないように対策が必要ですが…

当日でも安くで、回数券も

バス運賃は直前に買っても変わりません。なのでふらっとバス停に行ってそのまま出発できちゃいます。更にJRや飛行機と違って4枚綴りの回数券があるので飛び乗りが捗ります。ただ空いてる保証は無いので、これは閑散期限定の技です。

高速バス2路線の違い
  1. スターライトはちょっと高い、ニュースターはちょっと安い。
  2. スターライトはバスターミナルから乗れる。ニュースターは路上バス停から乗る。
  3. スターライトは時々電源が付いてない。ニュースターは絶対コンセント付き。
  4. スターライトの夜行便は札幌でワンコインで入浴できる

スターライト釧路号は老舗路線で、釧路特急ニュースター号が新興の路線です。どっちに乗ってもちゃんと釧路に着くのは当然ですが、初めての方はスターライトの方が安心かもしれません。札幌で迷って乗れなかったら元も子もないですし、冬の北海道でバスターミナルの待合室が使えるのは大きいです。すでに土地勘のある人、旅慣れた人はどちらでも良いでしょう。

 

結論

  1. 急いで行きたい時、早く決められる時は飛行機
  2. 最安値で行きたい時、がっつり寝て行きたい時、ふと思い立った時は高速バス
  3. 何時に出られるか決まってない時、他のJR線も乗る時、途中で降りて観光したい時はJR特急

あれ?JR乗る意味が…???

 

番外:青春18きっぷで行く

鈍行縛り。春休み・夏休み・冬休み限定で1回2,410円で行けます。

乗り継ぎは

  • 札幌7時発→釧路20時6分着
  • 釧路5時41分発→札幌16時22分着
  • 釧路10時11分発→札幌23時16分着

の3通りで、だいたい片道12時間。途中(岩見沢)・滝川・(富良野)・東鹿越・新得・(帯広)で乗り継ぎが必要です。

暇な方、ヲタクの皆様はどうぞ鈍行旅をお楽しみください。

f:id:tokyu2000_norurun:20200227233503j:image

*1:JALは5,100円、ANAは5,300円